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鳥羽みなとまち文学館

-岩田準一と乱歩-

江戸川乱歩・竹久夢二を魅了した

鳥羽の鬼才「岩田準一」

プロフィール

画家・風俗研究家 岩田準一

岩田準一は、明治33年(1900年)3月19日、鳥羽で生まれました。中学時代には、既に辰巳京太郎という号を持ち、竹久夢二風の女性や少年などを描いており、後に夢二に師事しました。また、交流のあった江戸川乱歩の作品に挿絵を提供したり、鼎銀次郎の名で探偵小説や通俗読物を書くなど、その活動は多岐にわたりました。民族研究の分野においては、志摩地方の海女や「はしりかね」と呼ばれる船遊女をテーマに研究を行いました。さらに準一のライフワークと言えるのが男色研究です。同好の友であった江戸川乱歩とともに十数年にわたる文献収集を続け、「本朝男色考」「男色文献書誌」などを著しました。準一は男色研究を通じて、日本の影の部分に光をあて、歴史を見る新しい視点を後世に残しました。「本朝男色考」は仏・英語に翻訳され、フランス・イギリスでも出版されています。昭和20年、文献調査を行っていた東京・渋沢敬三邸にて吐血し、数日後、45歳の生涯をとじました。

江戸川乱歩館|岩田準一
江戸川乱歩

日本探偵小説の父
江戸川乱歩
「岩田はおしゃべりでオッチョコチョイの好人物であったから、ものぐさで鈍重でむっつり屋の私とは、特にウマがあった。」

竹下夢二

大正浪漫の抒情画家
竹下夢二
「著書については、志摩鳥羽の岩田準一がとても詳しい。日本一の夢二通。」

鳥羽みなとまち文学館

二人の巨匠を魅了した鳥羽の鬼才・岩田準一
画家であり、風俗研究家であった岩田準一が、大半を過ごした家を保存しています。
館内では岩田準一の絵画や研究資料、交流のあった江戸川乱歩や竹久夢二などの書簡を展示。

岩田準一の業績

岩田準一の著作や研究論文の掲載誌、また、挿絵を描いた本など、岩田準一の業績を紹介するコーナー。

大正の暮らし

岩田準一が暮らしていた頃に使われていた生活道具を展示。

江戸川乱歩館|夢二館

中庭

かつての伊勢国、志摩の国との国境であった妙慶川が流れる。

資料展示

乱歩や夢二をはじめ、渋沢敬三、柳田國男、南方熊楠、横溝正史など、当時の名だたる文化人から岩田準一に届いた数々の書簡を展示。

岩田準一の書斎

岩田準一が 書斎として使用していた離れを、当時の姿に再現。

営業時間・料金

アクセスマップ

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